笑顔が変わると人生も変わる。
ガミースマイルでお悩みのあなたへ

ガミースマイルとは、笑った時に歯ぐきが目立ってしまう笑顔のことで、一般に歯ぐきが3mm以上見える口元に対して言います。男性で7%、女性で14%と報告されています。

人間の最も魅力的な表情である笑顔がぎこちなくなる、人前で思いっきり笑えない、笑う際には手で口元を隠してしまう…

「歯ぐきを気にせず、思いっきり笑いたい」思いは本当に切実と感じます。また、ガミースマイルにより お口の中が常に乾燥し、虫歯や歯周病のリスクも高まります。でも…
実は、ガミースマイルは改善できます。治療をすると美しい笑顔を手に入れることができるのです。

ガミースマイルになる3つの原因とは

口唇や筋肉、歯肉に原因

① 口唇が上がりすぎる。
スマイル時の上唇挙上の際、鼻下点から上唇下点までの長さは縮まります。日常のスマイル時に安静時より20%以上短縮した場合には上唇の過挙上が考えられます。

② 上唇が薄い。
上唇の上縁と下口唇との接合点との距離(いわゆる赤唇の幅)は8mmが平均値です。これより少ない場合には上唇が薄いと考えられます。また加齢とともに口唇は薄くなります。

骨格に原因

① 上顎骨が垂直的に長い(下方過成長)
スマイル時に臼歯部まで歯肉が露出するのが特徴です。

② 上顎骨が水平的に突出している。
特徴は口元の突出感であり、唇を閉じることが困難なことが多いです。

歯に原因

①上顎前歯が過剰に萌出している。
上顎前歯が下顎の前歯が見えないほど萌出している場合で、特徴は臼歯部の歯肉は露出しません。

②上顎前歯がでこぼこに生えている(叢生)
特徴として内側に入った歯の部分の歯肉のみガミースマイルとなります。

③上顎前歯の萌出が少ない(歯に歯肉がかぶっている)
上の歯は下の歯と接触するまで生えてその後歯肉は退縮しますが、残る場合があります。

④上顎前歯の大きさが小さい
上顎中切歯の歯冠の長さの平均11mmより短い場合

⑤上顎前歯がすり減って、さらに伸びてしまった場合。

ガミースマイルの治療


◯原因による治療法の分類

口唇や筋肉、歯肉に原因

上唇挙筋のフェイス解剖学

① 口唇が上がりすぎる。
鼻下長の平均は、女性で20-22mm, 男性で22-24mmと言われています。「上唇粘膜切除術」「上唇挙筋部分切除術」でガミースマイルを改善することができます。

治療法:
1)上唇粘膜切除術 Litton and Fournier 法(リットン アンド フォルニエル法)/上唇挙筋切除術 Mlskinyar (ミスキンヤー)変法
2)ボトックス®注射

唇を引き上げる「上唇挙筋」の過剰な力が原因の場合、まず筋肉の緊張を抑えるボトックス®注射が有効です。

手術による方法は、上の唇を過剰に挙がらないようにする「上唇粘膜切除術 Litton and Fournier 法(リットン アンド フォルニエル法)」上の唇を挙げる筋肉を部分的に切除する「上唇挙筋部分切除術Mlskinyar (ミスキンヤー)変法」を行います。

② 上唇が薄い。
いわゆる赤唇の幅が8mm以下の場合、上唇が薄いと考えられます。治療法は上唇のボリュームを増やす「ヒアルロン酸注射」や唇周囲筋の緊張を改善する「ボトックス注射」が行われます。

骨格に原因

①上顎骨が垂直的に長い(下方過成長)

治療法:
1)上顎前歯を4本抜歯するとともに骨格を改善し、同時にインプラントを2本埋入し4本分の人工歯(ブリッジ)を装着する。
2)アンカースクリューを使用する矯正治療にて上の歯を深く埋め込む。
3)上顎骨を水平的に切断短縮する手術(Le Fort Ⅰ 型骨切術)

>>矯正治療についてはこちら

②上顎骨が水平的に突出している。

治療法:
1)上顎前歯を4本抜歯するとともに骨格を改善し、同時にインプラントを2本埋入し4本分の人工歯(ブリッジ)を装着する。
2)上の歯ならびの真ん中あたりの歯(小臼歯)を抜歯し上顎前歯部を後方に移動する。
3)アンカースクリューを使用する矯正治療にて上の歯を深く埋め込む。
4)上顎前歯部の骨を一塊に離断し後方移動する手術 (Wassmund法)(セットバック法)

歯に原因

①上顎前歯が過剰に萌出している。

治療法:
1)上顎前歯を4本抜歯するとともに骨格を改善し、同時にインプラントを2本埋入し4本分の人工歯(ブリッジ)を装着する。
2)アンカースクリューを使用する矯正治療にて上の歯を深く埋め込む。
3)上顎前歯部の骨を一塊に離断し後方移動する手術 (Wassmund法)(セットバック法)

②上顎前歯がでこぼこに生えている(叢生)

治療法:
矯正治療を行ない、歯列を整えた後に部分的に歯肉を切除します。

③上顎前歯の萌出が少ない(歯に歯肉がかぶっている)

治療法:
1)歯肉のかぶさっている量が多いのみの場合には「歯肉切除術」を、
2)歯肉のかぶさっている量が多いのに加えて骨が高い位置にある場合には「歯冠長延長術」を行います。

④上顎前歯の大きさが小さい。

治療法:
歯冠長延長術を行いその後セラミック治療を行います。

⑤上顎前歯がすり減って、さらに伸びてしまった場合。

治療法:
1)歯冠長延長術後のセラミック治療
2)矯正治療による上顎前歯の圧下の後にセラミック治療

ガミースマイルの原因は一つだけではなく二つ以上が組み合わさっている場合が多く、その程度により治療法を選択します。また、骨や歯が主な原因だとしても、いきなり時間やコストのかかる矯正治療や大がかりな手術ではなく、手軽に出来るボトックス注射からまず最初に試される方も多いです。

治療方法の詳細

①ボトックス®注射

アラガン社ボトックス®

薬剤を注入するだけの簡単な治療で治療期間も短く、腫れもほとんどありません。日常生活への影響がないので気軽に治療を受けられます。

ボトックス®とはボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種で、神経から筋肉への命令伝達を抑制します。これを注射することにより、筋肉の過度の動きを抑制し、ガミースマイルを改善します。

しかし一度の注射で効果を持続させられないので、繰り返し注射することで徐々に筋力が落ち持続した効果を得やすくなります。また即効性はなく、注射後3〜4日で効果が出はじめます。

なお、当院では米国FDA(食品医薬品局)及び日本国厚生労働省に承認済みの米アラガン社「ボトックス®」を使用しています。

 <利点>

上唇挙筋ボトックスの刺入点

・費用が安い
・治療時間が短い
・周囲の人に気づかれない
・身体への負担はほぼない

<欠点>

・効果が永続しない。
・約6ヶ月の効果。
・顔の動きに違和感が出ることがある。
・注射後に内出血することがある。
・注射後3ヶ月は妊娠を控える。

 ボトックス®注射 ¥33,000

②上唇粘膜切除術 「Litton and Fournier法」


歯と歯ぐきの境界から約4mmほど上の部分(可動粘膜と付着粘膜との境目付近)を横に切開し、上唇の裏側の粘膜を一部切り取り、付着粘膜部に縫いつける方法。これにより上唇の挙がりすぎを改善します。
2週間ほどで傷口は目立たなくなります。

<利点>

・ボトックス®注射と比較して半永久的に効果が持続。

<欠点>

・術後腫れる。
・引きつった感じが出ることがある。
・後戻りの可能性がある。

 上唇粘膜切除術 ¥360,000

③上唇挙筋部分切除術「Miskinyar法」


唇の裏を切開して、上唇挙筋を露出、切除して唇を挙げづらくする方法。
原因となる上唇挙筋に直接アプローチをしてガミースマイルを改善する方法です。
後戻りは比較的少ないですが、筋肉の再生による後戻りの可能性があります。

<利点>

・ボトックス®注射と比較して半永久的に効果が持続。

<欠点>

・術後腫れる。
・切除した筋以外の表情筋に障害が出る可能性がある。
・後戻りの可能性がある。

 上唇挙筋部分切除術 ¥360,000

④歯冠長延長術

歯冠長延長術のシェーマ

歯ぐきやその下にある歯槽骨を整形し、歯ぐきの形態を整える方法です。
4mm以内の切除量が適応症となります。
歯ぐきの厚みが十分にあり、歯ぐきが歯にかぶさっていることで歯の露出量が少ない方に有効です。
2週間ほどで完治します。

<利点>

・歯ぐきのライン(ガムライン)を整えることができる。
・歯ぐきの下の歯槽骨ごと整形するので後戻りしにくい。

<欠点>

・術後に痛みや腫れがある。

 歯冠長延長術(上顎犬歯〜犬歯まで 6歯) ¥360,000

ガミーのセラミック治療の画像

⑤セラミック治療


歯が小さかったり、虫歯や治療されている歯の場合、セラミック治療の適応となる場合があります。

>>セラミック治療についてはこちら

⑥矯正治療


前歯の位置が前方や下方に突出している場合は矯正治療の適応となります。
矯正治療とは歯に矯正用ワイヤーを装着して少しずつ歯と周りの骨を移動させる方法です。
通常上あごの4番目の歯を抜歯して歯を並べる隙間を作り、その隙間に上あごの前歯の部分を骨ごと移動させる方法です。手術法と異なり短期にガミースマイルを改善できませんが、歯ならびを整えられる利点もあります。通院は月に1~2回程度です。

>>矯正治療についてはこちら

⑦ Le FortⅠ型骨切術

Le FortⅠ型骨切術は上顎骨を水平方向に切除して上のあごを短く、さらに後ろに下げる方法です。
骨格的な整形を行うのでガミースマイルは確実に改善します。しかし骨を切るため体への負担も大きく、また上下のあごのバランスを整えるために下のあごの骨切りをする必要があることがあります。また矯正治療も同時に行う必要があります。

<利点>

・根本的な原因解決となる。
・後戻りほぼなし。
・顎変形症と診断されれば健康保険が適用される。
・小顔になる。

<欠点>

・骨を大きく切るので身体への負担が大きい。
・治療期間が長い。
・入院が必要。
・腫れは2週間程度、むくみは3ヶ月程度続く。
・術後3ヶ月は流動食、きざみ食となり、固形物は食べられない。(接続した骨のズレの防止のため)
・入院中は鼻からチューブで流動食を摂取となる。
・麻痺、しびれなどの併発症が出る可能性がある。
・術前、術後の矯正治療が必要。

⑧ 上顎前歯部後方移動術 (Wassmund法)(セットバック法)


前から4番目の歯を抜歯して、上顎前歯部を骨ごと後方へ移動させる治療法です。
Le FortⅠ型骨切術のように上のあご全体を自由に移動することはできませんが、傾斜させることにより矯正治療単独よりもガミースマイルは改善することになります。最大で7mmの移動が可能です。
全身麻酔での手術となります。
前歯部の骨のブロックのみの移動なので、奥歯の咬み合わせが変わることはありませんが、細かい歯ならびの調整が必要なので矯正治療は必須です。

<利点>

・根本的な原因解決となる。
・後戻りほぼなし。
・顎変形症と診断されれば健康保険が適用される。
・小顔になる。

<欠点>

・骨を大きく切るので身体への負担が大きい。
・治療期間が長い。
・入院が必要。
・基本的に保険適応外なので治療費が高い。
・腫れは2週間程度、むくみは3ヶ月程度続く。
・鼻の形が変わる。
・麻痺、しびれなどの併発症が出る可能性がある。
・術前、術後の矯正治療が必要。